白河の脇本陣 柳屋

福島県白河市本町の「脇本陣柳屋(わきほんじん・やなぎや)」について、お知らせします。
柳屋には、慶応4年閏4月29日、新選組が宿泊しています。
詳細は『ふぃーるどわーく会津 東』(2007年発行)に掲載しました。

旧来の建築を残す柳屋。
『ふぃーるどわーく会津 東』編集の取材当時は、残念ながら非公開でした。
近年、所有者の方のご厚意により一部公開されるようになりました。

JR東北本線の白河駅から南東方向へ、徒歩およそ約5分。
城下町の佇まいを残す市街地の中、国道294号線(旧陸羽街道)に面し、小ぶりの木戸門があります。
「脇本陣柳屋」の看板の下をくぐると、細い路地。
「脇本陣柳屋」の説明板と、幟(赤地に白く「誠」を染め抜き)が立っています。

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路地の突き当たりにある「明治天皇白河行在所附御膳水」の碑は、以前にも見ることができました。
この突き当たりを右に折れたすぐ目の前に、さらに屋根付きの木戸口があります。

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脇の説明板に「明治天皇白河行在所跡 白河宿脇本陣柳屋旅館跡」と題し、以下の旨が記されています。

  • 明治14年の北海道・東北巡幸の際、往路に天皇の休憩所となり、帰路に宿泊所となった。
  • 戊辰戦争白河口の戦いに参戦した新選組が、宿泊した。
また、塀の「見学上のご注意」の掲示には、マナー呼びかけが書かれています(要旨)。
  • 飲食・喫煙をしない
  • ゴミは必ず各自で持ち帰る
  • 所有者や他の見学者の迷惑になる行為はしない
同時に、蔵の間取り図と内部の写真も表示されているのがありがたいです。

木戸口を入ったところは、木々の生い茂る静かな庭です。
隅に、「明治天皇行在所碑」と刻まれた大きな石碑がありました。

奥には、立派な蔵が建っています。
蔵の中には入れませんが、開かれた扉から手前の蔵座敷(六畳間)を拝見できました。
床の間、天井や欄間は古色蒼然としているものの、往時の隆盛が窺えます。
また、いつの時代のものかは不明ながら、桐箪笥や屏風など調度類も並べられていました。

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「見学上のご注意」に記された間取り図によると、奥にはさらに八畳の座敷が2間続いています。
最奥の座敷は書院付きで、「玉座」とも呼ばれた立派なものだそうです。

柳屋には、明治期に建てられた観工場(かんこうば)の建築もあります。
白河市は、蔵座敷とあわせ「旧脇本陣柳屋旅館建造物群」として、歴史まちづくり法に基づく歴史的風致形勢建造物群に指定し、修復・保存に努めるべく計画しているとのこと。

ゆかりの場所が、このように整備・保存され地域活性化のため活用されていくのは素晴らしいことと思います。

(※『ふぃーるどわーく会津 東』は現在、在庫切れとなっています。あしからずご了承ください。)

2014-01-31 : 史跡情報 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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