京都国際ホテル跡地 続報

過日の記事「京都国際ホテルと守護職屋敷門」の続報をお知らせする。

京都国際ホテルの敷地内の大きな棟門について、「守護職屋敷から移築されたもの」「かつてこの地にあった福井藩屋敷のもの」という説があること、京都国際ホテルの公式見解が「梶井宮家から移築されたもの」であったことは、すでにお知らせしたとおり。

2014年12月、京都国際ホテルが営業終了し、阪急不動産が即日で跡地を買い取った。
その跡地利用について、京都市が「宿泊施設の建設を望む」との、異例ともいえる要望書を提出したことにより、マンション開発を計画する阪急不動産の対応が注目されていた。

2015年7月、阪急不動産がマンション開発を断念する、と報道された(7月27日 建設ニュースほか)。
やはり、京都市の要望に沿った方向で対応せざるをえなかったと推測される。

2016年1月、跡地を阪急不動産が手放すこと、三井不動産が取得しホテルを建設することが、報道された(1月26日 日本経済新聞/建設ニュース)。
三井不動産の計画では、敷地面積約7500平方メートル、4階建て300室程度、平均客室単価は3万円強の高価格帯ホテルとして、2018年度の開業を目指すとのこと。

続いて同年4月、京都国際ホテルの解体工事が始まったと、報道された(4月13日 建設ニュース)。
この解体工事は、2017年3月末頃までに終える予定という。

ちなみにこの土地は、京都国際ホテルの営業母体である藤田観光が昭和26年(1951)に取得する以前は、三井家の所有地だった。
今回同地を取得した三井不動産は、三井合弁会社の不動産課にはじまり、三井財閥を祖とする企業である。つまり、かつての所有者に復した、と見ることもできよう。

棟門の今後の扱いに関しては、残念ながら、これといって報道されていない。
由来がどのようであるにしろ、文化財として今後も保存されて欲しいと思う次第である。

なお、棟門の由来調査については、歳月堂発行『新選組even』収録「守護職屋敷門の謎を探る」に詳述している。
ご興味のある方々は、ぜひそちらをご一読いただきたい。

2016-06-27 : こぼれ話 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

歳月堂

Author:歳月堂
歳月堂ブログへようこそ!

発行物の情報

ふぃーるどわーく多摩NEXT
2017年12月発行(増補改訂版)

↑ Click here!

ぶっくれっと石田散薬
2017年8月発行

↑ Click here!

ふぃーるどわーく甲州
2015年7月発行(改訂第2版)

↑ Click here!

新選組even
2015年5月発行

↑ Click here!

ふぃーるどわーく京都 西
2014年8月発行(改訂第3版)

↑ Click here!

歳月堂オンライン

歳月堂について詳しくは
「歳月堂オンライン」をご覧ください
お問い合わせ用メールフォームもご用意しています

ブログ内検索

QRコード

QR